婚活

婚活サイト-うまく行かないのはなぜか?悪用する男と悪ノリする女の手口と魂胆

婚活してもうまく行かないのはなぜなのか?

・今や、婚活は日常用語となった。
・増える婚活サイト、婚活を支援する仕組みは多様化した
・婚活サイトにも裏がある!その落とし穴
・婚活サイトの実在者、その思いは様々
・婚活サイトで真剣に活動しているのは実は3割もいない
・婚活女性のプロフィールから見るその願望と猜疑心
・婚活男性の6割は既婚または結婚する意思のまるでない男たち
・日本の婚活支援の仕組みは非婚化・晩婚化・少子化を解決するか?


・今や、婚活は日常用語となった。
 家族社会学者の山田昌弘氏が提唱し、15年余りになった婚活という言葉は今や、日本人には身近になった。
 日本の平均初婚年齢は男女とも32歳を少し過ぎたところである。かつて婚前交渉という言葉さえあり、婚期が遅れるという言葉もあり、男性で25歳、女性で23歳くらいが平均だった。しかし、バブル期に女性に総合職ができ、結婚前に十分に独身生活を謳歌する習慣ができ、急速に平均年齢は上昇した。これに伴い、日本の晩婚化、非婚化、少子化は深刻化したが、株価をいかにして吊り上げるかということに汲々とする日本の経済政策の中では、家族や結婚、教育等の問題は真剣に取り上げられないまま、今日に至っている。そんな中、結婚したくてもできない男女がネットやスマホを利用し、しかもリーズナブルに活用できる婚活サイトが活況を呈している。
 婚活サイトは果たして、このような結婚を望む人たちに救世主となるのだろうか。本書は、丹念な取材をもとに、この点を明らかにし、考察していきたい。
 一般に、28歳を過ぎて結婚する見込みのない、特に女性は特定の相手が見つからない場合、職場、近所、同窓、親戚などの紹介といったリアルな世界ではすぐに知り合えないので、婚活サイトに登録することが急激に増えている。
 婚活サイトは女性の場合、無料のところもあり、有料でも2000-3500円程度なので、手軽である。そして、携帯からもアクセスができ、毎日でも仕事や家事などの合間に婚活できるから、まことに便利な道具である。また、従来からの結婚相談所がある。相談所は高い成婚率を誇っていると宣伝しているが、実態は不明だ。ただ、少なくとも、独身証明書、所得に関する証明書、勤務先証明書等の提示が必須なので、それだけに登録料は高い。
 また、私自身、家族社会学の授業を受けて驚いたが、日本の結婚のうち、実に7割ができちゃった婚なのである。日本は先進国で最も堕胎率の高い国であり、コンドームは高性能で、1つのメーカーで北欧でのシェアが7割もあるという驚異的な国なのに、日本人自身は本当に使わないのだ。しかし、日本人には、子供ができたら入籍するという観念が強く、跡付けでも、私生児にしないために、子供ができた以上、男女のほとんど大半は結婚するのである。それだけに離婚率も高くなっているし、実際に離婚しないでも、定時に終わってそのまま帰宅する習慣がないので、既婚者が婚外交渉をする可能性と機会が非常に多い国である。
 江戸時代の川柳などを見てもわかるが、江戸の庶民は極めてフリーセックスだった。婚外交渉もまた自由奔放、盛んだった。明治以降も妾を持つことが認められていたし、結婚しても、配偶者以外と性交渉を楽しむ。あるいは、子供を産ませるということは宗教上も、倫理的にも何ら問題のない国だった。これは、1960年代以降になって、急激に性解放が進んだ欧米とは全く違い、日本はフリーセックスの先進国で、しかも、その子供を誰が面倒みるかまで決まっている母系制社会だったのである。
 ところで、結婚とは親が決めた見合いでの結婚もあるが、現在は少なくなっている。見合いが減ったのは、従来、見合いの基準となっていた学歴や社会的身分、収入、資産状況等に関して女性の関心が高くなり、目端がきくようになって、見合い結婚しなくても、恋愛感情だけではなく、見合い類似的な視線と基準で相手を選ぶようになったことがある。これはのちに詳細に展開するが、婚活女性がプロフィールから発信する情報を見ると、いかに女性たちが人物よりもモノとして結婚相手を査定しているか、よくわかるというものだ。婚活女性は容姿や身長などは当たり前で、収入、資産、借金、学歴、健康状態、勤務先、その安定性までまるで融資する銀行の査定のようにして男性を評価しており、見合い以上に厳しいハードルを敷いている。
 本書では、私なりに断続的に婚活サイトを10年余り活用し、ヒューマンウォッチングしてきた経験から、日本の婚活の実態に迫ってみたい。また、今、日本で急務となっている非婚化、晩婚化、少子化の原因と対策についても私なりの意見を述べることができたらと考えている。

・増える婚活サイト、婚活を支援する仕組みは多様化した
 およそ20年前のことだ。まだ婚活という言葉がなかった頃、当時あったのは、いわゆるセフレを探すための出会い系サイトと、ワールドワイドで展開するマッチドットコムくらいだった。出会い系サイトは携帯(ガラケー)で主に使うもので、時には名前も名乗らず、1回きり、少なくとも相手とは深入りしないで関わってセックスすることがその目的だったし、既婚者も多かったし、援助交際の巣窟にもなっていた。
 現在でもその流れをくむサイトはいくつもある。援助交際のサイトは大手から小さいところまでいろいろだが、基本的にホテル代と2万を渡すと、遊んでくれるという内容が多いが、これは風俗店よりはるかに高い値段で、利用者がいるのか、非常に疑問だ。
 他方、マッチドットコムは、日本の出会いに革新をもたらしたものと言える。現在、体裁はかなり変わったが、当初は、海外に自分を発信することができ、また、海外の異性との出会いを求めることが容易にできた。すなわち、1つの特質は出会いのグローバル化である。もう1つは既婚者でも登録できたことだ。それは現在でも別居なら可ということになっているが、既婚者をはっきりと登録可能にしているのは同サイトだけだ。
 また、大きな転機となったのは、出会いのスタンスを示すことができるようになったことだ。結婚から始まり、単なる友達、ビジネス上の情報交換、恋愛(ロマンス)というのもあるが、カジュアルというのもお見えした。これは英語圏では、恋愛感情とかを持たず、割り切って普段は友達のように、しかし、深入りはしないで、主にセックスパートナーとして付き合うというものである。サイトに解説が一切なかったので、サイトのデザインが変わるまで、長いこと、女性たちはカジュアルのところにチェックを入れていた。そのために、海外の男性に勘違いされて、わざわざ渡航費を使って会いに行ったら、ただで遊ばれたという話も少なくない。私の経験では、英会話が多少できる女性は、渡航費もホテル代も自費で行き、白人男性に遊ばれて、食事は割り勘だったという経験を自慢げに話す女性がいるが、少なくない。
 マッチドットコムをめぐっては利用者がどのようになったか、様々な本が出されている。私も3冊の本を取材して刊行しているが、有名なのはハワイ大学の30歳(当時)の女性教授が1年の休暇を利用し、ニューヨークの男性およそ10人と出会い、性的関係を結ぶ等交際した独白本が出され、話題を呼んだ。日本の大学教授がこんな本を出せば、解雇になるが、米国の大学で、しかも日本語で出版したので、問題にはならなかったのだろう。
 現在、同様のサイトが次々とできて、主なものだけでもおよそ10を超えており、ややマイナーなものも含めると、20以上はあるのではないだろうか。今回、取り上げるのは、日本で主要とされる婚活サイトに実際に登録し、婚活をしてみて、日々、女性たちのプロフィールを読んでまとめた内容である。結婚相談所は婚活サイトに比べると、登録料が非常に高いので、多少、利用者の意見は踏まえさせてもらったが、本書では基本的に対象にしていない。そもそも、婚活サイトは結婚相談所の変形版であり、そのニーズは同じだが、実は似て非なるところがあるものである。それはなぜそうなるのかは本書のテーマの1つである。

・婚活サイトにも裏がある!その落とし穴
 婚活サイトに登録する際、実は大きな裏がある。それはすべてのサイトで言えることではないが、ほぼすべてのサイトで言えるのは既婚者でも登録可能なことで、サイトによっては過半数の男性が既婚者で、その目的は女性とデートし、セックスすることだというものだ。逆もあり、既婚女性がいろいろな男性とデートし、婚活を装い、セックスすることを楽しんでいるという例も少なくない。ただ、正確にはわからないし、プロフィールからそれを読み取ることは難しい。
 男女とも名刺なんて出さないし、口頭で話している仕事や勤務先も本当かわからないし、私の経験では、100人会って、自宅まで行ったのは数人で、大まかな住所は住所そのものを教えてもらったことはない。連絡はほとんどメールで、待ち合わせの時だけ電話するが、着信拒否すること等日常茶飯事なので、所在自体、わからない。こうしたインフラができて、婚活という出会いのサイトも安全に利用できるようになり、女性たちも自分の顔をネットにさらせるようになったのだろう。
 また、様々な属性詐称である。サイトにより生年月日を自由に設定できるところもあり、男女とも年齢を誤魔化しているのが当たり前。ただ、これはいくつかのサイトであり、大半のサイトは、FBなどを使って年齢だけは詐称できないようにしていることが多い。これは「18歳未満」が入り込むことを排除するのがその目的だろう。
 ただし、友人や身内などに健康保険証を借りて偽名で登録すれば、実年齢ではない登録は可能である。そこまでやっている人がいるかははっきりしないが、もしこれで事件になれば、起こした事件と別途に、身分を偽称した罪も問われるだろう。
 実年齢でない登録をするメリットは、主に遊び目的の男性が50歳の場合、せめて5歳でも誤魔化せば、より若い女性にアプローチできるということで、逆に、女性も遊ぶなら、
5歳程度若く登録すれば、いいね、してくれる男性が増えるからである。
 その人が結婚をゴールとせず、遊ぶだけのつもりなら、年齢詐称のメリットは小さくない。実際、サイトによっては相当数の実在者が年齢詐称しており、ということは、本気度は基本的にないということでもある。
 次に自己申告での年収であるが、これは女性が最も留意するポイントだ。この年収はエビデンスを提出することなく、自由に記入することができ、随時、変更することができる。私も実験的にやってみたが、年収をワンランク上げてみると、女性からの反応は一晩で劇的によくなった。つまり、女性はプロフィールなどほとんど読んでおらず、顔と年収しか見ていないともいえる。
 ところが、実際に2年近く婚活し、婚約までこぎつけた女性からメールをもらったが、年収1000万以上に限定してやり取りし、そのエビデンスを求めたらしいが、年収が実際1000万以上で、しかも、彼女から見て会ってもいいなという男性はサイトには一人しかいなかったという。つまり、男性のほとんど大半は女性に受ける年収を記入しているだけで、それは嘘だということだ。
 しかも、その婚約者は42歳、一流企業のサラリーマンで年収は1200万あるらしいのだが、バツがあり、二人の子供を中高一貫制の私学に通わせ、その学費や大学への納付金まで見込んだ養育費を全て約束しており、実質的に、税金や社保などを抜いて、手取りでは600万をどうにか超える程度だということだった。実質で言えば、年収700万の中堅企業のサラリーマンと差がない手取りである。
 それでも、彼女がその男性会員と婚約したのは、養育費もいずれ終わること、退職金や企業年金などもあること、年収1200万らしい雰囲気を彼が持っていること、自分自身、離婚していて、元の夫から彼が払うのと差がないほどの養育費をもらうことになっているので、プラスマイナスゼロだと考えたらしい。
 また、何より2年間もこまめに活動してみて、実際に年収1000万以上であることを示す証拠(年末調整か確定申告)を出してほしいと言ったら、誰一人として出してこなかったので、婚活をこれ以上続けるのはあきらめたということだった。
 彼女の場合、ここまで年収にこだわるなら、年収に関してあらかじめ登録の際、書類を求める結婚相談所に行くべきだったという気がする。それと、私の推測だが、真面目に結婚を考える彼女に、確定申告書なりを男性たちが提示しなかったのは、既婚で、勤務先などが発覚することを恐れたのであり、実際には、年収で1000万以上あるから、このようなサイトで婚活女性という素人と恋愛ゲームをし、セックスを楽しんでいる男性も多いからだ。既婚男性は勤務先を知られたくないので、名刺も出さないし、既婚女性は住所等を明らかにしないだろう。
 これはある男性の経験だが、婚活サイトで知り合った女性が静岡で、わざわざ新幹線で静岡に行き、駅前の一流ホテルに部屋を押さえたものの、彼女がやってきたのはやや遅め、いきなりベッドというのも気が引けてしばらく歩いて居酒屋に行った。適度に飲んで、それから戻ろうとすると、女性が「早く行きませんか」とせわしない。そして、部屋に戻って軽くシャワーを浴びてじっくりとやろうとして1回射精、ナースさんと聞いていたので、当然、その辺は心得ているものと思ったら、中出しに彼女はびっくり、聞いてみたら、30歳でOL辞めてそれから学校に行き、准看になり、介護施設にいるらしく、最低限のことしか知らないらしい。それに、家に親と子供二人がいるので、遅いのは困ると言い、8時半くらいには帰って行った。結局、初対面から2時間くらいしかいなかったことになるというのだ。しかも、その後は連絡も取れないし、名前も聞いていないので、どこの誰かもわからないし、准看というのも本当か、わからない。
 推測だが、独身なのは本当で、シングルマザーで、週に2回程度は深入りしないようにして、静岡駅まで来てくれるという条件で男性と会い、セックスして発散しているのだと思う。しかし、グルメも要求しないし、お金も求めない。ある意味できれいな遊び方だが、どんな女性かわからないのに、1泊2万近いホテルを押さえて移動するのは少しリスクがある。
 ちなみに、本人は30歳代前半と言っていたが、それは嘘ではなく、妊娠線もなく、やや褐色ながら、きれいな体で、セックスしていてとてもよかったので、再会したい男性は多いのではないかということだった。彼女も家族の手前、交際相手を作れないが、体がうずくのだろう。しかし、あまりにも秘密主義で、帰宅しないといけない時間がそんなに早いこと等は事前に知らせてほしかったという感じはある。
 あるサイトの登録者の男性では、なぜかそこのサイトがそうなのかもしれないが、男性の2割程度が生活保護(被保護者)だという。なので、年収で書くと、200万未満。これは1年以上登録している、そこのサイトの女性の話なのだが、生活保護レベルの非正規を含んでいるのではないかと思う。
 実際、非正規労働者の年収は100万から250万ほどで、中位数で言えば、200万円を切って150万円ほどである。実はこれは、生活保護で受給できる総額の年額を割っている。日本郵政の配達員の報酬が安いのは有名だが、家族がいる場合、生活保護を受けながら、郵政の仕事をしている人もかなりいるらしい。日本郵政の配達員はちなみに契約社員だったと思うが、もともと大学の新卒初任給が15万くらいの時代に6-8万だったので、今もその程度の年収で、配偶者に稼いでもらって合計で400万くらいにならないかという男性も多く婚活していることがわかる。
 
・婚活サイトの実在者、その思いは様々
 婚活サイトの実在者にはどのような人がいるのだろうか。
 実際に活動してみると、わかるのは女性のしたたかさで、その趣味は、食べ歩きやお酒、海外旅行などとある。もちろん、映画や読書なども書いていることがあるが、最初の2つは多くの女性が書いている。とにかくまずはさんざん飲食でたかって、頃合いを見て、国内旅行でも行ったら、その時に初めて体を許す。その後、海外旅行に少なくとも1回は連れて行ってもらえばいいかなという感じなのだが、現金こそもらわないが、体のいい売春と言えばそう言えなくもない。風俗で働いている女性のほうが時間当たり、また払ったお金の分以上に仕事してくれるが、婚活を隠れ蓑にして、男を食い物にしている女性は少なくない。
 なお、婚活女性は、目的に応じて簡単に体を許すこともあれば、なかなか堅いこともある。じらして引っ張り出すなら、女はなかなか許さない。体を一里塚にしてギリギリまでさせない。しかし、いい男だったり、1回してみてよかったら、女は食事なんて二の次でホテル第一ではしゃぐようになる。このようにして、婚活女性は、自分の体を使い分けているのだ。そして、物欲、食欲、性欲をバランスよく満たすことを覚えるうちに、やがて婚活が生活の中で肥大し、プロの婚活女性になってしまうのだ。
 さて、ある女性がいて、彼女は自分で46歳で、今まで男性と交際したけど、せいぜい半年くらいしか続いていないという。しかも、彼女は無職で、本人が言うには、在職中に貯めたお金等を元手にして資産運用し、その運用益で毎年、2-3回、海外旅行に行くという。私は咄嗟にこの話は嘘で、彼女は婚活サイトのヘビーユーザーだと思った。
 まず、基礎的な生活費は実家暮らしなので、困らないのだろう。そして、彼女が自費で行くという海外旅行はほとんど欧州なのだが、婚活サイトで知り合った男性と行くのだろう。国内では複数の婚活男性と交互に適宜会い、頻繁にごちそうを食べて、時にはお小遣いももらっているのかもしれない。あるいは、結婚を持ちかけて準備金のような名目でお金を受け取っている可能性もある。ここまで来ると、実際には結婚詐欺になる。しかし、彼女の場合、やらせることはやらせている様子なので、男性から、どうなっているんだ、ということにはならないのだろう。しかも、金を授受しても、振込などではなく、現金で授受すれば、証拠が残らない。会った印象は年齢より多少若く見え、まだ十分、女性として見られる印象だが、怪しさがどこか漂っていた。
 また、婚活サイトで一番多いのは飲食をたかる女性だ。特定の彼がいない、いても彼に金がない、あるいはセックスには関心がないけど、ごちそうには目がない、こんな女性は五万といる。男性に草食系が増えたと言われるが、女性には、セックスに関心があるかどうかは別に、飲食に目のないグルメ系の女性が多いのは事実だ。
 女性の趣味を見ても、読書、アウトドア、ディズニーランドなどと並んで、料理、お菓子づくり、食べ歩きなどはよく出てくる。中には年収が300万未満なのに、ワインが好きで、ワインセラーまで持っているという女性もいる。そんなことができるのは、生活費のかなりの部分をうまく婚活男性にたかり、ワインも2本とかではなく、ネット通販などを使い、男性にタブレットなどを見せて、カードを切らせて高級ワインを買わせるのだろう。もちろん、食事は作るが、スーパーに行った際にいろいろなもののまとめ買いをし、支払いはその時にいた婚活男性だ。
 こうしたタイプの女性は、食べたいものがあるのと、雰囲気を重視するので、平日なら、丸の内、銀座、六本木などが勤務先に近いので、と言って、店を指定してくるが、もちろん、その界隈で飲食すれば、二人で飲んで3万くらいはかかる。平日の前半とかを女性が指定してくるのは、その日、帰らないと次の日の出社に支障があるということで、逃げられるので、月曜から水曜くらいに予定を入れてほしいと言ってくる。土日だと泊りにされては次に引っ張れないからだ。そして、1回目の感触を見て、もっと高い店を選んで待ち合わせするか、もう少し下げて男性の好みを尊重するかになるかだが、女性は、ほぼ毎日、つまり、月曜から木曜までグルメ目的の男性との約束は入れているので、毎晩、ただ飯を食って、うまい酒を飲んでいるということになる。
 そもそもこれは、1つのパターンであり、食べ歩きのお供を婚活サイトで探し、複数の男性を回しているので、男性から見れば、いつまでもグルメで大枚をはたくだけ、キス1つさせない。二次会もないし、遅くなれないからと女性は即効で帰っていく。
 このような女性には彼氏がいることも多いし、既婚女性であることもある。彼氏とは週末にじっくりとデートをし、ベッドの上で結婚の構想を練っていたりするのである。そして、彼氏は一流企業でエリートサラリーマン、結婚すれば安泰が待っているのだ。
 このようなやり方をうまく回せば、婚活女性は、毎月40-60万の飲食が自由にできる。
 だますのは、男だけではなく、女も結構悪いのが多く、このようなグルメ系、大物から小物までいるが、サイトではおよそ3割は占めていると思っている。
 7年ほど前、私の知人(K君)に婚活サイトの実態を教えたところ、彼は、早速、別居中で登録し、その後、別居中についてあれこれと尋ねられるので、既婚なのに、離婚と称して精力的に活動した。彼は、慶應経済を卒業し、メガバンクの1つにいたが、相次ぐ合併に嫌気がさして33歳で独立し、システム会社を立ち上げた。今でも商売はうまく行っているようだ。
 離婚としてからはその辺のことを尋ねる女性はいなくなり、年収も1500万以上と書いたし、実際、彼にはそのくらいの年収は十分あったので、金離れはそんなに悪くなかったはずだ。前の嫁さんも、パート1つせず遊びに出かけて終電を逃してタクシーで頻繁に帰ってくるような遊び人だったので、彼の外泊など何も文句は言わなかった。
 K君も気に入った婚活女性がいると、そこそこのホテルを押さえて、夕食後から、深夜まで、そして早朝から昼まで、多少の休憩をはさみながらセックスしまくった。彼はそっちのほうはなかなか元気だった。当時、彼は35歳くらいだったので、婚活女性にはモテただろう。離婚するまでの2年ほど週に2回ほどは汗だくになって腰を振っていた。K君は仮性包茎で、少し敏感なのか、早漏の傾向があるということだった。
 K君は離婚し、翌月にどこかで探したのか不明だが、別の女性と再婚、しばらくは落ち着いたと思うが、婚活サイトを使った遊びは相変わらずその後も続けているようだ。やはり、箸休めというのか、プロの女性のわざとらしさは嫌というのか。
 もう一人、金銭が目的でない女性を知っている。この女性は早大英文科を出た才媛なのだが、高校時代から何人もの男性と肉体関係をもつ根っからの肉食系女子。あらゆるパターンの性行為を楽しんでみたいという彼女は、一人の男性では満たせない。なので、40歳になるまでの間、100人以上の男性と試しにセックスをし、気に入った相手とは100回近い回数のセックスをしたと告白する。Mさんという女性だ。
 彼女も28歳で結婚し、子供を一人もうけたが、数年で別居(10年以上、話し合っているが、現在も夫は離婚に応じていない)、その後は性の前線に復帰し、今度はその身分を離婚と称して週に3-4回、多い時は毎日のように打ち合わせの合間、そして、夕方以降と遊び歩いている。たぶん、初回は顔合わせでランチかお茶をして、2回目に彼女が住んでいる大宮のほうに呼ぶんだろう。これは子供がいるので、外泊できないからだ。
 Mさんの場合、その目的は快楽だけではないし、まして金でもない。生活に必要な金は夫がくれるし、下手に金を受け取ると、男性との関係がこじれてしまいかねない。また、長引く食事の時間は実は彼女には無駄で仕方がない。純粋にSとかMとか、言葉責め、様々な男性の体を楽しんで、好奇心を満たしたい、創作に活かしたいという気持ちからで、男性に出させるのは食事代とホテル代だが、高額のところを彼女がおねだりすることはない。ただ、彼女が行きたがる大宮の場合、そんなにシティホテルはなく、限られるし、安くはないようだ。また、彼女が馬車馬のようにセックスするのは自分の年齢を考えて、いつまでも男性に相手されないのではないかという気持ちがあるせいでもある。
 彼女は国語の教科書の編集や校正もしているが、様々なライターで、官能小説作家でもあり、セックスの実体験は彼女にとって重要な創作材料なのだ。彼女と会う男性の中には真面目な婚活男性もいるだろうが、彼女は、男性と会ったその日にすぐにでもセックスするが、手の内が見えたら、もう会う意味がない。なので、その時にある程度、気持ちよくても参考にならないなら、もうその男性と会いたいとは思わないのだ。
 また、私はシングルマザーにもメールなどを送ってコンタクトしてみた。昔はそんな例は全くなかったが、あるサイトには10名以上の未婚の母がいた。年齢は分散しているが、20歳代の若い女性で、ある程度収入もあり、雇用の安定もあるが、背景も事情も不明で、育休中で、子供は0歳児。彼氏でもいて妊娠してしまったのだが、彼氏が責任を取ってくれない。しかし、自分は経済力もあるので、育てていくけど、一人では寂しいから婚活していると書いてあった。大卒で、国家公務員。顔は童顔で、出産した女性には見えない。
 あとの二人は37歳と39歳で、出産のリミット。
 本人の言い分は不明だが、37歳の女性は、結婚相談所で知り合った男性が父親らしいんだけど、結婚には至らず、子供だけ産んで、現在0歳児、彼女も公務員で安定雇用、さらにしっかりしているので、父親から養育費も一括で全部先にもらったらしい。ここが気になるのだが、父親は月に1回、面会することになっており、それは成人するまで続くらしい。それが腑に落ちない。そもそも結婚相談所に登録したのであれば、男性には結婚の意思があったはずで、彼女も体を許したのであれば、好意があったはずだ。だから、子供もできたし、中絶しないで出産した。ならば、なぜ彼は結婚しようとしないのか。養育費を慰謝料と解釈するにしても、子供の顔を見に毎月やってくるところに結婚相手を今の段階で求めることの不可解さ。疑問がいくつも浮かんだが、こんな女性もいるが、事情はやはり深く教えてもらえなかった。大卒で、出身校は不明。地方自治体に勤務。容姿は並で、あまり色気は感じない。
 39歳の女性はまだわかりやすい。39歳と言えば、出産という意味で本当にリミットで、自然妊娠の年齢としては限界に近い。なので、最後のチャンスということで、一人なのか、二人なのか、何人かの男性に当たって、責任は一切取らないでいいからと子種を求めたのはわかる気がする。かといって、急にそんな話をされても、子種と子供に対する責任とは別なので、男性が結婚したがらないという彼女の話はまんざら嘘ではないと思う。しかし、彼女は不倫でもないと強調するので、そうしたら、愛情もあって子作りしたのかってなる。そうなると、0歳児から面倒を見るわけだけど、もう1年半前に声がかかれば、自分の子供を産ませたいという男性が多いのではないだろうか。それに、その男性と彼女はもう関係ないように書いてあるけど、果たしてそうなのだろうか。子供は産ませて父親の責任は一切取らず、時々、月に3回程度、母親の性欲を満たすほうまで加担しないのか。やはり不可解だった。この人は日大芸術学部でピアノ学科、両親は教員で、婚活の間、親元に住んで、養父になり、結婚してくれる相手を探すという。少し個性的だが、並以上の美人だった。
 もう一人の女性は31歳。年収200万ほどで、どうにか子育てしているっていう。仕事は介護。彼女の言い分は突き詰めると、生活費さえ入れてくれたら、別に趣味も別でいいし、別居でいいという。ならば、時々、性の相手になってくれるだけということなのか。一体、いくら払ったら、彼女には納得ができるのか。愛情さえ求めているふうのない、そのドライな感じに、違和感を覚えたが、年齢的には若いので、現物見て、そこそこきれいなら、考えてもいいかなとは思った。
 ある利用者の意見も聞いた。彼は都内に高級住宅街に3LDKのマンションを持っている。年齢は現在45歳。35歳で離婚し、その後、婚活サイトを利用するようになり、最初は待ち合わせて会うようにしていたが、食い逃げとか、写真と違うとか、いろいろなことがあり、やり方を変えたらしい。それは、首都圏のみならず、地方都市の女性も対象にし、じっくりとメール交換し、その後、毎日、何人もこまめに電話し、LINEもして、ネットの顔写真だけではなく、テレビ電話で顔も確認し、相手に最低3日間、できれば5日間休みを取らせ、マンションに来させて、プチ同棲するのである。
 まず、女性は豪勢で掃除の行き届いたマンションに感激する。そして、彼の紳士的な態度、強引でない態度に安堵する。
 そして、その後、無理せず、スーパーに買い物に行き、食材と高級なワイン等も買って、料理をして、食事して飲み食いをする。女性も安心し、ほとんどの場合、やってきたその日に体を許すが、それが翌日になっても、彼は無理強いはしない。
 3日休みの場合なら、土日を加えて5日間、5日休みなら土日を加えて1週間、一緒に過ごせるので、お互いのことがよくわかるし、おしゃべりも十分できる。地方からの女性なら、ディズニーランドや東京スカイツリー等行きたいところにも連れて行く。そうこうしているうちにすっかり打ち解けてくる。また、セックスも1日2回としても、10-15回、しかも、じっくりと時間をかけてやれるので、交際が続けられるのかもわかってくる。
 中には2回目ということでやってくる女性もいるし、基本的に地方からの女性には往復の交通費を払っている。しかし、彼は、いろんな女性とこうして、月に二人程度、年間20人程度と過ごすのが趣味になっており、趣味となっている。
 彼は自営業で、自宅でSOHOしているので、月のうち、半分は熱心に仕事をし、半分は女性とハネムーンを楽しむのが楽しみとなっているのだ。
 婚活女性も意を決して、このような男性の家を訪問しても、朗報が来るのは限らないのだ。ただ、彼は女性には一切お金を使わせないし、きちんと避妊もするし、紳士的な婚活サイトユーザーのほうだと私は思う。女性からも苦情は出ていない。楽しかったと皆、満足して帰って行ったと聞いているし、その後もLINEなどでやり取りして婚活の相談に乗ってあげたりしているという。彼のマンションで実習を受けた卒業生が何人か結婚し、再婚したっていう。

・婚活サイトで真剣に活動しているのは実は3割もいない
 婚活サイトでざっくりと真面目に婚活しているのは3割弱ではないかと思う。もちろん、確かな数字はわからないが、多くの事例から推測してその程度にしかならないのではないかと思うのだ。真面目に婚活しているタイプ、それにはどんな人たちがいるのだろうか。
 まず、アラサー女性だ。特に30歳を超えたアラサーは、プロフィールに必ず「結婚を見据えた」、「結婚を視野に入れた」という言葉を入れている。しかし、会ったら、立て板に水のごとく、質問をし、結婚前提の話を迫る姿勢がかえって男性の気持ちを萎えさせ、うまく行かないことが多い。しかも、実生活では、焦って彼氏は作らない、セックスもしないから、欲求不満は高まる、婚活しても相手との距離は狭まらない、結果的に男断ちのような状態が続き、態度がますます荒々しくなる。また、この手の女性は、何度も男性に期待を裏切られているので、男性不信が強く、穏やかな態度で臨めない。
 次に子供がほしいアラフォーだ。ネット等で調べると、女性の閉経は平均で48歳らしいが、その10年前である38歳くらいから、女性の卵子が老化し、妊娠しにくくなるらしい。考えてみれば、20年くらい前まで、35歳で高齢出産、40歳で超高齢出産と言われ、40歳代の出産の実在者はほとんどいなかった。不妊治療が普及し、莫大な費用をかけてでも、40歳を少し下回る女性が出産するようになったのはこの10年ほどである。ところが、不妊治療は産婦人科医にはドル箱である。なので、卵子がある限り、出産は可能だと素人の女性に教えるようになった。個人的な経験では、37歳を超える女性に何十回も時期に関係なく中出しセックスで交際したが、妊娠しなかった。私は医学知識がないので、はっきりしたことは言えないが、40歳を超えたら、自然妊娠するには基礎体温をこまめに測定するなどして排卵日(48時間しかない)と精子が膣内で生存できる1日2日に毎月必ず最低2-3回は射精して半年やっても無理なら産婦人科医に行くしかないのではないかと思う。
 ともかく、ネットに1割近くいるのはこのアラフォーで、実年齢は38歳から45歳、最頻値で42歳の女性が、プロフィールの中で、切々と子供がほしいと訴えている。この女性を相手にする男性も一部にはいるが、ほとんどいない。いるとすれば、離婚して、子供と離別し、0歳児からでも子供がほしいという40歳代後半から50歳代の男性だろう。しかし、よほどの貯えか、親からの資産がない限り、50歳前後からの子育ては無理だろう。なので、アラフォーも希望する男性の年齢を自分より下の40歳以下にしたりしているが、アラサーでも老化が始まっているのに、40歳の男性が年上の女性、女としては卒業一歩手前の女性と結婚したいと思うかは疑問だ。
 ただ、45歳の男性と43歳の女性が仮に子作りに成功しても、その子が大学を出るのはストレートでも、父68歳、母66歳で、すでにサラリーマンとしてリタイアで、教育費の最もかかる時期は40歳代の半分しか収入がなく、しかも、年金支給年齢引き上げで、年金もないので、給与所得と別に少なくとも3000万くらいの資産・貯蓄がないと、暮らしは成り立たないと思われる。この43歳の女性の例は婚活時41歳の場合なので、実はアラフォーの中では若いほうなのである。 

・婚活女性のプロフィールから見るその願望と猜疑心
 婚活女性にも大きく分けて2つある。1つは真面目に結婚を考えている人たちで、これは(1)典型的にはアラサーで売れ残り組、(2)子供がほしい父親探しのアラフォー、(3)老後が不安な50歳前後以上の女性、この3群は典型的な真面目な人たちだ。それと、数はやや少ないのだが、(4)シングルマザーがいる。中には婚姻歴なし0歳児のシングルマザーというのも増えてきている。
 まずアラサー売れ残り組だが、これには、いろいろな原因と背景があり、一概に本人に問題があるとは言えない。交際してきた男性にそもそも結婚願望がなく、逃げてしまったという例が多いのだ。結婚に伴う責任や窮屈さ等を嫌って結婚したくないという男性が増えている。これは後に詳しく解説したい。その相手に逃げられてしまい、結婚が急に遠のき、婚活サイトにもぐったというわけだ。年齢的には28歳から34歳くらいまでのゾーンに結構いる。彼女らの希望としては32歳以上くらいをめどに第1子、40歳までの早めにもう一人産みたいという希望を持っている。本来の婚活サイトのユーザーなのだが、彼女らは熱心に活動する分、同世代から45歳くらいにかけての男性の餌食にもなっている。なので、何度かもてあそばれると、女性のプロフィールに「体目当ての人はお断り」「結婚を見据えて」といった言葉が出てくる。かなりひどい目に遭った証拠だ。そういう意味では自分を傷物だと認めているようなものだ。
 次の子供がほしい父親探しのアラフォーについては既に述べた通りだが、真剣度は高く、男性に対するハードルは時に低い。中には、経済的にはかなりの部分、自分で何とかするので、育児をしっかりサポートしてほしい等、むしろ主夫役を求めることもある。しかし、何も考えていなくて、貯金もなく、ろくに収入もなく、ただ、二人くらいの子供がほしいと40歳を超えてのんきに言っているのも結構いるので、千差万別だ。また、子供を作ったうえで、世界遺産めぐり等ゴージャスな人生を華やかに楽しみたいという論外の女性もいる。40歳を過ぎて子供を産みたいなら、それに対して経済的、また物理的に自分がどういうことまでできるのかを発信しないと、アラフォーは登録しても何の反応もなく、メールを送っても返信がなく、会ってもいいというのは、アラフォーでも抱きたいというという50歳代以上の男性だけだろう。
 また、意外かもしれないが、国民年金などが少ない日本の国情を反映してか、55歳以上の婚活女性も結構いることを紹介しておきたい。これにはいろいろなパターンがあるが、もともとシングルマザーで、子育てが終わり、子育てが終わって独立し、家を出るに伴い、住まいの家賃が負担しきれず、同居人を求める女性が結構いる。事例で見て行こう。
 一人は、51歳で、二人の女の子を出産し、大学を出て就職し、二人が順追って家を出たいと言い出した。そんな折、本人は会社を解雇、前途に不安を覚えている。会う男性には、まだ娘のいる家での同居をしたいと声掛けしたが、娘さんがいるところで住むのは抵抗があるということで、また、その女性も、婚活男性とデートしてくると、半分以上、朝帰りしてくるというあんばいで、娘の一人からは呆れられ、一緒に住みたくないと言われ、軽蔑されているのだ。この女性の事情は分かるが、彼女の事情と時間軸で、婚活男性は動いてくれないだろう。
 もう一人の女性は57歳、一方的にしゃべる癖があるのか、独りよがりな傾向がある。結婚してもセックスはしないと明言し、自分の周りでも、もうしている人はいないという。不潔だし、必要ないという。もちろん、一理ある。今更、そんな年齢で子作りすることもないだろう。しかし、60歳前後でも、本番のある風俗で楽しんでいる男性も多い。セックスは最初から一切しないと言われたら、生活を共にする意味がないと思う。しかし、この人の婚活目的ははっきりしていて切実だ。年金だけでは生活できないので、生活費を支えてくれるパートナーがほしいということだ。
 このようにシニアの婚活女性には嘘がなく、本気で活動をしている。しかし、マッチングが難しい。共に老後を考えるなら、男性が50歳代、女性は40歳代で子育てがほぼ終わりという時期に知り合う必要があり、女性が50歳を過ぎたら、婚活サイト市場では、ほぼ男性は反応がないだろう。 

・婚活男性の6割は既婚または結婚する意思のまるでない男たち
 婚活サイトに登録している男性の6割が男性であるという背景は最大の会員数をマッチコムがもともと既婚者を正式な登録者と認めており、海外では問題なく登録できるからだ。日本では既婚者が基本的に登録できないということになったのは10年と少し前のことで、割合最近だ。現在でも、別居中の登録は認められているので、事実上、既婚者の登録が認められている。マッチコムは会員数が多いこと、会費が割合リーズナブルなことなどから、長年利用している人が多い。私も10年以上、断続的に利用してきた。
 その名残もあり、マッチコムの場合、6割は既婚者ではないかと推測される。また、女性を見る限り、長期にわたって登録している会員が多い。
 既婚でないにしても、マッチコムで出会った女性とほかに会った男性との関わりについて尋ねると、結婚を真剣に考えている雰囲気を持った人はほとんどなく、女性のほうが真面目に付き合っていたら、実は彼女がいるとか言われたりして、遊ばれていたことをはっきり言われた女性も多かった。また、会わなくなった女性に連絡してみると、定期的に会っているが、年に数回だということで、明らかに結婚などの意思がないことは明らかだ。
 あえて既婚男性でないにしても、婚活が趣味になり、様々な女性と会い、デートし、疑似恋愛をして、セックスして、飽きたら、また、次に行く、というサイクルに入っている男性も多いし、実はそれを批判する女性にも非常に多く、双方において、それが多数派だと推測される。

・日本の婚活支援の仕組みは非婚化・晩婚化・少子化を解決するか?
 ハワイ大学教授(女性)の話も紹介したが、彼女は実名こそ伏せているが、ニューヨークとハワイ等の都市で、1年間で10人以上の男性と知り合い、交際し、深い関係になっていることを考慮すると、マッチコムのユーザーは十人並の女性の場合、月に1-2名は新しい男性と関係し、中には1回きりということもあれば、その関係が続くこともあるし、ざっと新規の数で年間20人、回数にして50-100回、同時並行で数人の男性と関係を持つことになる。
 もしこの数字が概ね妥当とすると、5年間、27歳から32歳まで女性が婚活サイトに登録し、活動をしたら、仮に最後、結婚するかしないか、あるいは、リアルで知り合った相手と結婚するとしても、それとは別に、累計してざっと100人、回数にして250-500回、5年間常時、同時並行での交際男性がヴァーチャルで数人、1回きりでない男性が20人程度ということになる。
 しかも、それは男性にはかなり大変なハードルの高さになるが、女性には難しくない。というのも、女性は食事代も、ホテル代も、旅行代なども一切不要で、デートの待ち合わせ場所までの市内交通費しかかからないからだ。コストがかからないから、楽しく遊べて、いろんな男のセックスを知る。こんな女性が仮に32歳になって結婚したとしても、貞淑な妻として収まるだろうか。サイトを変えたりしながら、32歳なら十分遊べるので、働きながらでも、パートでもしながらでも、いくらでも「婚活」女性として羽根を伸ばすことが可能になる。
 経済力の乏しい大学生の場合、男子と女子の性体験は5倍以上の格差があるという。つまり、デート代やホテル代を小遣いから自由に払える男子学生はそう多くない。これに対して、女子学生は何も払わなくていい。そうすると、自然と男子学生は支払い能力がつく次の収入日までデートがしにくい。他方、女子学生はそんな支払日よりも、生理や月経周期、安全日のほうが大事だ。コンドームで避妊するにしても、取れてしまうかもしれないから、1か月待つより、別の同等の男子学生とセックスすることになるし、誘ってくる男子がいる。
 そうすると、男子が2-3年かけて3人の女子とセックスできるようになる一方で、女子は経済的なリソースなく、15人以上の男子とセックスするのが普通だという。しかも、この格差は人数だけではなく、回数の格差で言えば、15倍以上の格差になるので、男子がお金を工面してようやく10回セックスするのに対して女子はその気になれば150回でも可能ということになる。しかし、聡明な女子学生は、少なくとも親しい男子学生、特に彼氏には男性経験を過少申告し、高校時代を含め、3人くらいとかいう。そうしないと、男子が引くし、男子が委縮してセックスできなくなるからで、当然の配慮だという。
 学生と一般社会人、そして、婚活のようなデートでは、それぞれふさわしい食事する場所、ホテルなども異なる。学生なら、居酒屋、下宿、せいぜい安いラブホ。一般社会人なら、こましな居酒屋、割烹、すし屋、それからビジネスホテル。しかし、婚活で呼び出した女性を居酒屋に連れて行くことはめったにない。ある程度のレストラン等、食べログなどに掲載される店だ。ラブホに行くにしてもきれいなところだし、普通は1泊2万くらいのシティホテルのツインかダブルにデイユースか、泊りだ。しかし、学生の持つ5倍の人数、マックス15倍の回数の格差は同じである。
 仮に男性の年収が700万の34歳だとして、食事に2-3万、ホテルに2万、合計で5万のデートは週に1回が限度で、2回も3回もできない。しかし、婚活女性がOLと称し、週末か週に1-2回まとめてパートでもして、後は、婚活デートに専念したら、まず週に3-4回は泊りになるだろう。まず土日、それと祝日、それと、不定休で平日が休みの相手、同じ人と週に4回泊まるとはありえないので、相手は4人になるが、週に4回弱、コンスタントに入れるには相手は5人以上いないといけない。単純計算すれば、月に16回になるが、女性には生理もあるので、12回はゴージャスに過ごせるだろう。しかも、空いた日は、ランチやディナーをして、時にはラブホで休憩もできる。
 もちろん、この程度の頻度では、風俗嬢のようにはならないが、5人のセフレと月に20回程度のセックスをすることは婚活女性には容易なことなのだ。熱心に婚活しているうちに、無職になったり、パート・アルバイトで家賃と水道光熱費などだけは稼いで、済ましてOLのふりをして、婚活を趣味であり、職業にすることが可能なのである。そして、そのうち、金が欲しくなれば、妊娠したので中絶したと言って、たかることもできるし、この男となら行ってもいいという場合があれば、海外旅行に行くことだって可能になる。相手を自由に選べるし、自分のペースでやれるだけに、風俗より楽だし、ほとんどが現物支給なので、現金の獲得に多少困るが、これは、生活保護を受けるという裏技もある。
 日本の合計特殊出生率は、主な国では、下から三番目だ。日本より低い国として、韓国、イタリアがある。韓国で少子化が進んでいるのは日本の何倍も格差社会で、結婚し、子作りする再生産の輪が完全に断ち切れていると分析されている。ある意味で、韓国は日本をデフォルメした状態で、今のまま放置すれば日本はしだいに韓国のような国になってしまうと懸念されている。イタリアは、地元志向が極端に強く、しかも、自分の生まれた家から男女とも出たがらないので、男女交際はしても、結婚にはつながらず、結婚しないわけなので、子供は作らないし、ほしくないという状態のまま、その家の子は40歳代以上になっていくという現象が起こっている。少なくとも日本にはこれがない。
 では、日本の非婚・少子化の原因と背景はどこにあるのだろうか。
 簡単に言い尽くせないが、これまで見てきたように、結婚とそれに先行する恋愛・性行動に伴うコスト負担は基本的にすべて男性がしなければならなくなっており、そのコストと恋愛・セックスから得られる便益・快楽・メリットを考えると、あまりにも高くなっており、割が合わないと判断されているのである。
 男性が草食化していると揶揄追従されているが、恋愛・セックスに割り当てるコストをもっと他のものに割けば、もっとリーズナブルに楽しめるので、リアルに知り合う女性との関係を深めることに関心が薄れているのである。他方で、かつては平均初婚年齢が低く、安かった恋愛・セックスのコストが爆発的に高くなっている。かつては、女性とデートと言えば、喫茶店、映画館が基本で、簡単に関係を持たなかった時代もあるので毎回ホテル代がかかったわけでもないし、かかったとしても、今より総額コストははるかに安かったのだ。なので、恋愛・セックス、そして、結婚のハードルはすごく低かった。
 現在は平均初婚年齢が32歳を超えており、女性の収入もバブル期前の数倍の実在者も増えた。また、結婚年齢が上昇するということは、婚前の恋愛経験期間が自ずと長くなり、女性が食欲、物欲などに関して異常なほど貪欲になり、性体験も充実し、セックスに関してもグルメ化し、プロポーズにOKするハードルがとてつもなく高くなった。そして、選ばれた男性だけしか結婚できなくなり、あるいは、高い恋愛・結婚コストを採算が取れると判断する男性しか婚活市場に参戦しなくなった。
 生物学的に、男性と女性の比率は概ね半々で出生するという。わずかな差はここでは捨象すると、恋愛・セックス&結婚で便益の大きい女性のほとんど大半は結婚を期待するが、採算が取れない、あるいは、負担しきれない、あるいは、そのコストを負担してしまうと、ほかのことが何もできなくなると考える男性は、恋愛に無関心になるし、恋愛しないということはセックスもしないということになる。当然のことながら、結婚もしない。つまり、実在者数で、婚活は需給バランスが取れていないのだ。
 さらに、大半の女性が求めるハードルが高く、ほとんど何にでも交換できる貨幣/収入を多く持った男性は結婚相手を得る可能性を多く持つが、その男性は、年収1000万以上とすると、2-3%程度しかなく、既にそうなることが予測される男性は早い段階で結婚し、婚活市場に残っていない。他方、30歳代で婚活する男性の多くは、結婚によって逆玉を目指すなど、その収入の水準(400-650万程度が大半)は、多くの女性の期待値を実際には下回っており、婚活で男女が出会うところまで行っても、実際に結婚するには至らない。
 また、45歳未満の男女のおよそ4割が非正規労働者であり、非正規と水準的に差がない正規の労働者まで含めると、概ね半分以上が非正規労働者ベースの賃金水準である。その水準は、100-250万で中位数は150-180万程度なので、生活保護レベルである。その水準でも登録者は特に女性では少なくないが、男性のほうでは、少ないだろうし、仮に登録して女性とデートするところにまでこぎつけても、せいぜいランチを楽しむ程度だろう。それでもいいと登録している男性はいるが、言うなればサクラと一緒で、結婚に至るような実在者ではない。
 以上の数字と実在者の状況から、考えると、次のようにまとめることができる。
 アラサー女性が求める40歳時点で1000万以上になるような男性は婚活サイトには僅少で、その成婚率は極めて低いものとなる。ただし、年収を偽った、あるいは既婚者であるという重要な事実を伏せた実在者と会って、楽しいデートをすることは十分起こるので、婚活を続ける動機付けになる。
 アラフォー女性の求める男性は子供を望むなら、既にもっと早い段階で計画的に子供を作っており、37-43歳くらいの子供がすぐほしいというニーズに合った男性自体が期待されるように実在していない。子供を望む男性が早くに子供を作っているのは自分の賃金カーブ、雇用の安定性、定年、年金などの現状と変化を把握しており、40歳を過ぎて子供を作ると、老後の生活は非常に厳しくなることを男性は理解しているからである。したがって、アラフォー女性の大半は登録してもコンタクトが取れる相手すらそう多くないと予測される。
 20歳代前半及び半ば(21-26歳)の女性も登録しているが、彼女らが望んでいるのは、社会経験の豊富な男性と会いたい、おいしい食事とお酒を楽しみたい、経験豊富な男性に大人のセックスを指南してもらいたいといったもので、中には結婚を考える女性もいるが、結婚とより優れた社会人になるための準備活動の一環である。
 50歳を過ぎて老後の生活を経済面で安定させたいという女性も多い。しかし、50歳代の男性は最後の春、人生の華をある程度、共に味わって、そのうえで老後を共に過ごしたいと考えているので、子作りを強調しない40歳代の女性に関心が向かう。そのため、女性としては抱く気になりにくい55歳以上の実在者は会費を払って登録するだけ無駄だと思う。結婚相談所などで短期決戦したほうがいい。
 50歳代の男性は子供がいなくて子供を望まない42-48歳程度の女性、子育てをほぼ終えた45-49歳程度の女性となる。なお、男性はバツがあり、既に自分の養育費負担をほぼ終えた男性である。ただ、この年代でも、同世代に近く、あまり女性として魅力があるかどうかはあってみないとわからないので、難しいところである。
 なお、年収1000万以上の男性は50歳代に多いが、過去の結婚で子供が一人ないし二人はいて、個人差はあるが、子供は大学生または既に社会人になり、ホッとしているところであり、可処分所得を老後の貯蓄に回そうと考えているところであるから、アラフォーの子供がほしい女性にはアプローチしない。
 かといって、30歳前後のアラサー女性(初婚)に子供ができてもいいということでアプローチしても、相手にはされない。可能性としては、高校生くらいの子供でその半分程度の教育費負担で済む30歳代前半の女性なら、マッチングする可能性はあるが、初婚のアラサーは同世代との結婚が可能で、そこに、現在700-800万、40歳時点で1000万以上になる男性がいると信じているので、反応しないのではないか。

補論 婚活サイトが成婚率を高める責任はないのか?
 婚活サイトは、婚活女性が関心を示す年収の分布状況を年齢帯別に示すべきである。
 20歳代前半(20-24歳)、20歳代後半(25-29歳)…でそれぞれ、平均値ではなく、200万未満、200-400万、400-600万、600-800万、800-1000万、1000万―1500万、1500万―2000万、2000万以上
 なお、低い数字には所得証明(年末調整、確定申告等)は、700万以上とかにすればいい。
この証明がないとすれば、その人が仮に900万でも600-800万で申告するしかないので、どうにかして出すだろう。
 実際には、年収で700万を超える婚活実在者は、45歳未満ではそんなに多くない。
 このような統計を少しずつ掲載していくことは会員増加と背反するが、女性たちに現実を見せて、発想を変えさせることにもなる。